被災地支援ということで行ったのだけれど、唐桑の風景はあまりにも風光明媚で、地元の漁師さんたちは男気があって朗らかで、しっかり身体を動かしたり、手を動かしながらおしゃべりしたりする時間は、ただただこちらが癒されるばかり。

佃島の盆踊りは、隅田川沿いのビルの谷間で、無縁仏を祭った祭壇にお参りをしてから踊りはじめます。
全国、色々な盆踊りがありますが、こんなに静かに、仏様を思う盆踊りはないんじゃないかな。
動きの一つ一つが、先に逝く人を見送る気持ちにつながっている気がします。無縁仏を祭っていることも、心を合わせやすくて、
やっとこせー よーいやなー こらしょい
と静かなかけ声をかけながら、シンプルな踊りをひたすら踊り続けます。
きれいな風景や人の心に癒されながらも、時折感じる胸の痛みを上手く消化することができないまま、被災地から帰ってきたけれど、佃島の盆踊りが、少し心を落ち着かせてくれました。
お盆の供養は、供養される人のためならず。
自分の気持ちをなだらかにするものなんだなぁと思います。
(くみ)