2011年11月30日水曜日

農作業納め

11月の藤野での農作業。
引っ越しを控えて、もう畑仕事も残り少なくなりました。

秋撒きの種は蒔かずに、畑の後の枯れ野原を燃やして行きます。

今年の1月に、大勢で押し掛けて桑畑のクズを抜き、たき火をした場所です。

焼き畑ついでに焼きいもも。先月掘り起こした紫いもと安納いもを炭にした草のふとんに包みます。
そしてその上にさらに、枯れ草をのせて燃していると、火の中にオオカマキリの卵が!
燃えそうなところをKさんが俊敏な動きで救い出し、「手を出してごらん」と卵をぎゅーっとしぼると、中から黄色いドロリとした汁がでてきました。
なめてみると卵の黄身の味。

昆虫の卵が鶏の卵と同じ味がするなんて、驚きです。
20個くらいで、鶏卵1個分と教えられ、いったいカマキリは何匹分?となんだか気軽には食べられない計算式が頭の中をかけめぐりました。

非常時のために覚えておくだけにしとこうね、と言いながら、ついつい枯れ草のなかの卵鞘を救い出したものの、Kさんの罪ほろぼしに習って、安全な場所に移してきました。

そういえば、1月はカミキリムシの幼虫を焼いて食べたなぁ。

晴天の風があまり吹かないなかでの焼き畑は、なかなかむずかしく、ついては消える火をなんとか育てながら、あまり役にたたないお手伝い。
Kさんの枯れ草で火を操る姿に見惚れながら、ヤギのゆきちゃんと遊んだり、焼き芋を食べたり。

眺めのいい畑から日が傾いたのをみて帰り支度をする。
当たり前のようで、なかなか得がたい時間ですね。