2011年1月26日水曜日

畑作業と新年会

日曜日、藤野のくみちゃんの知り合い夫婦の所で畑作業をしてきました。

到着すると、まずはお茶。今日はミソヒドリ軍団6人と初めて会う3人の計9人。
初対面の人たちも温かいお茶をゆっくりすすっているうちに、なんとなく和んできます。

作業はまず暖炉の薪づくり。栗林の枯れ木を、暖炉のサイズに合わせて切り揃えます。
9人いると仕事が早い早い。

次に、放置されている桑畑へ。クズに覆われ、まったく原形が分からなくなっています。
カラカラに乾いて畑全体を覆っているクズをぐいぐい引っ張り、焚き火に次々と投げ入れます。
途中、伐った桑の中から出てきたカミキリムシも焚き火で炙って味見。香ばしくて意外とおいしい。


作業中にも幾度となく「休めよー」と言われ、休んだりお茶したりすることが結局は効率のいい働き方なんだなーなんて思いながら作業をしました。一人でがむしゃらに働くよりも、みんなでゆっくり働いたほうが早い。当たり前のことだけど、身をもって感じるのでした。


お昼は、奥さんの手作りのおいしい料理の数々。
大きく切った大根の煮物や、お麩の煮物、かわいく盛り付けた玉子焼き(写真)など、
盛り沢山のご飯は唸るほど美味しくて、作り方を矢継ぎ早に質問する私達。
すごく感心したのは「冬はちょっと甘めの味付けにするの」という一言。
夏はさっぱりしたものが食べたくなるけど、冬は体が甘いものを欲しがってるでしょ、
とさらりと言われ、同じ料理でも季節で味付けを変えるんだと目から鱗が落ちました。


関心しているところに立て続けに「大根は食べるホッカイロだからたくさん食べてね」と奥さん。
心があったかくなるような台詞の数々にハートを鷲掴みにされた一日でした。

温泉に入り身を清め、その足でえちのうちへ。今年初めてミソヒドリ5人が集まりました。おいしいものを食べて笑って。
すでに心地よい疲れとほろ酔いになっていて、えちの年末からの創作メモのはなしがゆっくりできなかったのが残念。
今年はどんな一年になるのかな。実りのある一年になりますように。

2011年1月17日月曜日

案山棒で昼そば

10月にオープンした焼津のそば屋、『案山棒』(あんさんぼう)に行ってきました。

西焼津駅から、そんなに離れていないものの、少しわかりにくい場所にあるお店。
ナビと記憶を頼りに向かいます。
見覚えのあるスーパー田子重を過ぎ、広い道から少し中に入ると、
小さな看板がみえて
きました。

ちょっと早いけど、昼そば一番乗り!


店の中は、手伝いに来た時からは想像できない程の変身ぶり。
土壁にするか白壁にするか…、ここにストローベイルブロックを持ってきて…、まどの外側には庭をつくって干し柿を干したり…と話してくれたイメージが見事に作り込まれていました。

それにしても、こんな短期間で、この仕上がりにはびっくりです。

そしてもう一つ驚いたことに、1月に出産予定のみうらきゅんが、今日破水して、病院にいるとのこと。

後で病院に行くのを楽しみに、まずは、おそばをいただきました。

奥の小あがりで窓の外の小さな庭園をみながらのせいろそば。
ひんやりと冷たくて、おいしい。
つけ汁のだしは結婚式でお世話になったなるちゃんとこのかつおぶしかな?などと考えながら、つるつるっとあっという間に食べてしまいました。

途中、窓の外に風花が散ったり、電気のブレーカーが落ちるハプニングがあったり…
その度に、今のは赤ちゃんが生まれた知らせでは?と盛り上がりながら、そば湯でのんびり。
さらにおいしいと評判の小天丼も食べお腹もいっぱいに。

長居している内に、店が混んで来たので、ひとまずお店をでて、さかなセンターへ。
お土産を買った後は、地元の人の案内で、崖にある海を見下ろせるギャラリーカフェでコーヒーを飲みながらまどろんだり、おしゃべりしたり。
さらには、温泉にも行き、夕方ようやく病院へ。

赤ちゃんが生まれる前に面会に来る人はさすがにめずらしいらしく、看護婦さんに面会をお願いすると、「まだ生まれてませんよ」と真顔で教えてくれました。
赤ちゃんに会えなかったのは残念だけど、「いてて」とお腹をおさえつつ、陣痛にも余裕で構えるみうらきゅんにほっと一安心。
元気な子を産んでね〜と焼津を後にしました。

今頃、無事生まれてるかな?
お知らせが楽しみ♪

案山棒(あんさんぼう)の営業時間は
朝そば 7時〜9時
昼そば 11時半〜14時半
住所:静岡県焼津市大住99

近くにいる方は、ぜひ朝そばを!

2011年1月13日木曜日

大人の修学旅行

奥日光へ行く機会があったので、せっかくなので栃木の3大名瀑の一つ、華厳の滝に行ってきました。

冬だと言うのに、すごい水量。水しぶきが凍って、流れる滝のまわりには氷の滝ができていました。

エレベーターで地下へ降りること100m。
滝にエレベーターがあることも驚きですが、階数ではなくて、60、70、80・・・と表示がでるのが、なんだがリアルです。

滝の轟音をステレオで聞きながら、流れる滝をみていると、急に流れが止まってみえたり、後ろの岩が動いてみえたり、不思議な錯覚に陥ります。

この冬にできた氷の滝。何万年もかけて削られた岩肌。
そんな情景と時間の流れにくらくらしながら、それでも滝をみつづけていると、「エイシャキ」のシーンがフラッシュバックして、意識がもうろうとしてきました。

滝に吸い込まれそうになり、これは危ないと再びエレベーターで地上へ。
修学旅行の受け入れのためか、豪華なエレベーターが、あっという間に現実に連れ戻してくれました。

夕方に合流した奥日光在住の友人によると、栃木(日光だったかな)には48の滝があるのだとか。
夏になったら、行きたいな〜。

友人宅を拠点に夜は、湯元温泉でもらい湯。
翌日は、スノートレッキング。

朝方に降った雪のせいか、ふかふかの踏み心地に、誰も踏み入れていない新雪の上には、ウサギやテンやシカのものらしき足跡があちこちを駆け巡っていました。ウサギはテンに追いかけられたのか、行ったり来たりあわてた様子です。

石楠花平をめざして、スノーシューでてくてく。

帰り道は、斜面を身体ですべりおりてきました。
思いの外、よくすべる素材の服を着ていたせいか、スピードを制御しきれず、勢いあまって飛んだり転げたりしてしまいましたが、それでも、痛くないのが雪のいいところ。


石楠花平から見下ろした湯ノ湖を間近に。
凍っています。
昔は天然のスケートリンクになったのだとか。
その頃来れなかったことを悔やみつつ、どきどきしながら、凍った湖の上にのってみます。
スケート、できそうなのになぁ。


そして、この世の果ての楽園のような、千手ヶ浜から、中禅寺湖を眺めてとった一枚。
背中側は吹雪いていたのに、湖には陽がさし、光る男体山と湖の色は、銭湯のペンキ絵のようでした。

冬枯れた林の奥の方からごーっとうなるような音が聞こえたかと思うと、だんだんこちらに近づいてきて、冷たい風が身体に体当たりしてきます。
背を向けてじーっとこらえていると、風は湖を揺らし、静かな波をたてて空の向こうへと遠ざかって行きました。

足先もじんじんしてきましたが、寒さに負けず、小田代原へ。
湿原は雪で埋まって、雪原になっていました。
写真では上手く映らなかったけれど、雪原の中央に立つのはシラカンバ(白樺)の木。白い貴婦人と呼ばれているそうです。
その奥には男体山。
自然のパノラマボックスにためいきがでます。

シラカンバが白いのは、仲間の木にも太陽がよく当たるように、光を反射しているのだとか。
天然のソーラーパネル!
生きものの知恵におどろくばかりです。

年末からえちの創作メモを楽しんでいます。
今年はどんな年になるのやら・・・

シラカンバの木のように、お互いに光を分け合えるミソヒドリでありたいなと、生きものから学んだ旅でした。

(くみ)