2008年12月30日火曜日

三十日のおせち






えち実家におじゃまして、おせち料理を作ってきました。
紅白なます、栗きんとん、きんぴらごぼう、にしんの昆布巻き、黒豆
母上に教わりながら、自由に台所を使わせていただき、2日間かけて5品。
まだ、年もあけていませんが、味見もしてきました。

おいしいものも楽しいことも、素直に楽しむマイペースな父上と、ちゃきちゃき頭も手もフル回転で自分も動きつつ人も動かす母上。
その間でバランスをとる娘をみながら、子どもが育つってこういうことなんだと妙に納得してしまった。

美味しいごはんと、ゆったり楽しい時間をありがとうございました。
(携帯で写真を撮ったら、横向きになってしまった。)
(くみ)

2008年12月26日金曜日

3世代の映画会

アパートのお隣りのOさんにお誘いを受けて、えちとくみと大家さんとがOさんの部屋に集まり、おいしいものをいただきつつ映画を観てきました。こんなことでもなきゃ、なかなか観る機会のない古い映画を、その世代の人と一緒に観るのはかなり楽しく、映画の内容うんぬんではなく、そこに映るものがどんどん立体的になるというか、厚みを増すというか、リアリティを持つというか、とにかくとても近しいものになっていく感じがすごくいい。大家さんは80代後半、Oさんは母親世代で、私たちは娘のような歳の差。
仕事を終えて遅い時間におじゃますると、手づくりのごはんをたくさんふるまってくれました。
ゆずと根野菜が入った五目チラシ寿司
蓮根のピリ辛いため
白菜のお漬け物
古いガス炊飯器の内釜で煮込んだとろとろのシチュー
それに、ワインと持ち寄ったくだものをいただきながらの映画会。
あまり、団らんしながら観るような映画ではなかったけれど、そこは3世代、やっぱり楽しめました。
映画を見終えて、大家さんを送った後、Oさんに「どんな人でもいいのよ、旦那はいた方がいいわよ〜」としみじみとした言葉をいただき、この話の展開、よくある感じだなぁと、さりげなくOさんの旦那さまについて話題を振ってみました。(ここらへんが、自分の母親ではない距離感のよさ)

旦那さまは、朝、昼、夕食があれば間食をしない人で「なんせ、口のきれいな人よ」とOさん。
そんな言い回しも初めて聞いた私たちは、なんとなくその言葉を反芻してしまいました。「口のきれいな人」そんな風な食生活がしたいものだと思いつつ。
自分が先立った時のことを考えて、料理は簡単なものが作れれば買ってでも食べて行けるから、掃除と洗濯は一通りできるようにしなさいね、とOさんは旦那さまに言うのだそう。身ぎれいにしてないと、息子夫婦だって来たがらなくなっちゃうでしょ、と。
今も、土日に帰る以外は離れて暮らす2人。私たちの住むアパートに住んで東京で働いていたOさんは、定年退職し、母の介護も終え、帰ろうと思えばいつでもアパートを引き払って帰ることができるのだけれど、帰ろうか?というOさんに旦那さまは「僕は大丈夫だから、大家さんの面倒をみてあげなさい」と言ってくれているのだそう。

「上に人がいるだけで安心」「みなさんが仲良くしてくれててうれしいわ」と言っていた大家さんの上品な笑顔を思い出して、なんだか心あたたまる夜でした。

(くみ)

カリン酒


12月23日、ミソヒドリカリン酒を作りました!カリンは、ひょんなことから出会ったおじさんからいただいたもの。
次の舞台のおもてなしに出せるといいな~、というささやかな野望抱いて仕込み。

待ちきれずに数時後に味見をすると、早くもカリンの芳醇な香りがお酒に移り、なんともいえない美味しさに!ミソヒドリメンバーの味見の手が伸びて、既に次の舞台までの残存が危うい雰囲気に・・・。

流しの下に封印となりました。出来上がりが楽しみ。

このお酒とともに、来年は少しずつ熟成していけますように。
醗酵しないように気をつけよっと。
(み)

2008年12月25日木曜日

WHAT IS MERRY FOR YOU ?


街もショーウインドウもクリスマスの飾り付けでいっぱいの銀座。
あるコーヒーショップの入り口に少し変わったクリスマスツリーをみつけました。まるで七夕の短冊のような、文字の書かれたものがぶら下がっている…何かな?
「踊ってる時」
!!、思わず立ち止まって、何度か顔を近づけて見てしまった。
WHAT IS MERRY FOR YOU?
—あなたの楽しい時、幸せな時、夢を書いてください—
と、文字が小さく印刷され、そこに書かれたものだった。
わー、誰が書いたんだろう。…会ったことないその人のことを考えていたら、一瞬、同じ場所にいるような気さえしてしまった。
踊りという文字にこんなに反応する自分にもびっくり。前だったら、気にとめたかどうか…物事の出会いっておもしろい。
みんなだったら何て書くのかなあ、そんなことを思いながら幸せな気持ちになったわたしです。

(ゆう)

2008年12月19日金曜日

コジマトリョーシカ展



マトリョーシカらしからぬ、色合いだけど、確かにマトリョーシカ。
二子新地のカフェで偶然みつけたはがきの隅っこには、コジマの文字が。
「あれ、これってコジマくんかなぁ」とネットで調べてみると、やはりあの、コジマくんでした。

これも何かの縁と、見に行ってきました「コジマトリョーシカ展」
はがきにあるのとは、全くちがうマトリョーシカが、店内のそこかしこに小さく並んでいました。
ミドリョーシカ、シリトリョーシカ、ジオラマトリョーシカ、開かずのマトリョーシカ…
小さくて愛嬌のあるマトリョーシカたちを見終えて、なんだかほくほくしながら、注文していたマサラチャイオレをごくごく。
飲んでいる途中で、なんだかその泡(スチームミルク?)の模様がきれいな葉っぱに見えて、なんだかしあわせな気分。
店内のマトリョーシカをもう一度ぐるっとみてから、帰ろうとした時、他のお客さんに運ぶ飲み物をちらりとみたら、
そこには、泡で55(カフェの名前)の文字入りコーヒーカップの絵が描かれていました。
店の方に聞いてみたら、どのオレにも泡で絵を描いているんだそう。
きれいな葉っぱは偶然ではなかったようで、写真に撮っておけばよかったな〜と少し後悔。
まぁ、飲んでしまったものはしょうがない。
そして、コジマくんには、いつかミソヒドリョーシカも作ってね、とメッセージを残してきました。

帰り道、わざとらしいほどきれいなグラデーションの夕焼け。
みんなみてるかな、メールしようかなと思っているうちにあっと言う間に暗くなってしまった。
どんどんと変わって行くグラデーション。ミソヒドリョーシカがそんな色だといいな(と、一人で盛り上がる)。

コジマトリョーシカ展は、二子新地の55cafeにて、12/21までです。

(くみ)

2008年12月13日土曜日

花屋ほど

大阪で、1ヶ月半程前に出産を終えた幼なじみに会いにいってきました。
彼女は大阪で花屋さんをしていて、ミソヒドリの公演にも
自作のフラワーアレンジメントを届けてくれました。
「くみちゃんが舞台にあがる頃に私は分娩台にあがるわ(阿波弁)」とはりきっていましたが、特に“舞台にあがる”程の公演じゃなかったせいか、公演の数日後に無事女の子を出産。
その愛娘、ののこに会いに行くのが今回の旅の目的でした。

大阪の北摂と呼ばれる山の手の地域。桃山台の駅から歩いて20分くらいのところにある花屋さん。
大通りから、脇道の坂をのぼりはじめると坂の上にみえるのが、いい感じ。
お店はいつも鉢植えと雑貨と手づくりのアレンジメントがところせましと並んでいます。


朝、市場で仕入れてきた切り花を大きな冷蔵庫にどんどん入れて行き、その間にも、注文の花束をせっせとこさえては、笑顔と軽快なトークで接客。
出産後、1ヶ月半しかたってないとは思えない程、てきぱきと働いています。
こちらも生まれて1ヶ月半のののこは、母乳にも関わらず、お腹がすいてもだっこさえしていればひたすら眠る、手のかからない親孝行娘で、「しよい子じゃなぁ」と阿波弁で何度も感心。


ふと思い出して、数ヶ月前、ゆうの写真展をみにいった時にお会いした、国分寺の徳島出身の花屋さんのことを話してみると、彼女が、10年くらい前、まだ自分の店を持ってない時に読んだ「花屋ほどすてきな商売はない」という本を書いた内野公美子さん、その人だった。
ゆうが中学生の時以来の行きつけの花屋さんの書いた本を、遠く離れた大阪で読み、手紙まで書いた(迷って結局だせなかったらしいけど)というのを聞いて、不思議なつながりに、これは、内野さんのパルテールに行ってみなきゃと思った。
こういう、つながりがため、みたいなことついついしたくなる。
そして、いつか彼女(幼なじみ)にもミソヒドリを見に来てもらいたいなぁと思ったのでした。

大阪北摂の花屋cherryberryは、友人ということを抜きにしても素敵な花屋さんですので、興味のある方はぜひ、ブログ(↓)なりお店なりのぞいてみてくださいね。
http://cherryberry.blog.eonet.jp/blog/

(くみ)

2008年12月5日金曜日

特別なもの

仙川のニワコヤへ、青けんの個展「透明」をみに行ってきました。
青けんの絵はいつも、みるたびに新鮮で懐かしくて。生と死が混在してて、あたたかい。
今日も、最初にみた一枚から、何かが心の深いところにすとんと入ってきて、参りました。

この感覚、なんだろうと思ったら、ミソヒドリの稽古中、えちの振付けに何度も感じた感覚だった。
自分の中の特別なものがつながった気がしました。

青山健一個展「透明」は7日まで。
詳細は
青山健一HP
http://aoken.zombie.jp/
ニワコヤHP
http://www.niwa-coya.com/
でご確認ください。
ニワコヤのごはん、今日もおいしかったです。ごちそうさまでした。
(くみ)