2008年10月21日火曜日

芸工展に行ってきました

ミソヒドリも参加していた芸工展2008に行ってきました。
谷中・根津・千駄木地域を中心にまちじゅうが展覧会になるこの企画。
この周辺にたくさんある、文化財クラスの建物も、展示会場として使われています。


まずは、念願の市田邸。

玄関の佇まいと、歩きたくなる庭。少しの時間なのに、ものすごく長いことそこにいるような気がしてしまいます。


せっかく紹介してもらった平櫛田中(「でんちゅう」と読むそうです。)邸には、どうしてもたどりつけず。
次回は行けるかな。。


そして、路地を迷いながら、池之端の無骨丸へ。
蔦に包まれた建物を背に、無骨丸の川村さん。
見せていただいた家具は、名前の通り、木の肌や形ががそのまま残る無骨な感じ。
木が好きなのだと話すと、数年前に作ったという谷根千地域の植物の地図を、一部分けていただきました。
みるだけで楽しい地図。またこれを片手にまちあるきができることが楽しみ〜。

あちこち寄り道して、不思議(はてな)さんに寄り、吉田稔美さんの『ルネサンス踊り絵本』を発見。
ちょうど吉田さんのピープ・ショー(しかけ絵本的のぞきカラクリ)をみて来たところだったのと、タイトルに惹かれてついつい購入。

そして、最後は安田邸の花嫁のれん。
能登の七尾から語り部たちが来てくれていて、のれんにまつわる話をきかせてくれました。
ただの綺麗な布がなんだか思い入れのあるものになってしまった。

花嫁のれんは金沢に古くからある風習で、嫁入り道具の一つとして、嫁ぎ先に持って行くそう。
のれんを仏間の入り口にかけ、花嫁はここをくぐってから嫁ぎ先の仏壇に手を合わせるのだとか。
こののれんの向こうにあるお仏壇と、ここを花嫁衣装でくぐる姿を思うと、なんだが背筋がのびます。

安田邸の西日の当たる縁側で抹茶とお菓子をいただきながら、庭先の日だまりをぼんやり眺めて一呼吸。
この昼下がりの時間帯のガラスに透ける光は、手づくりならではのゆらぎがあって、みているだけでもうろうとします。
一日、楽しかったなぁ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

芸工展に参加している「D坂シネマ」於:協和会の蔵の上映会に行って来ました。
「シシリムカのほとりで アイヌ伝承の記録」
北海道平取二風谷の故・萱野茂さんのナレーションで、アイヌの暮らしを鮭漁、船つくり、タカキビなどの農作物収穫、家作りを記録した映像作品。
家をつくるとき、囲炉裏にあたるところを火の神様の寝床といって落ち葉を敷き,洗った玉砂利を敷き、その上に火山灰を敷き詰めてつくる。ひとつひとつの作りに意味があり、とても丁寧。
家が完成したときに火を囲んで歌う唄や踊り…
みんなが輪になって繋がっていて。
きっと気持ちがいいのだろうと、思う。
踊りは、自分のために踊るのだ。
そして、自分を空っぽにして踊りに踊ってもらうために体をあけ渡す…そんなことを思いながら過ごす今日この頃。。。

三十日鳥 ゆう

匿名 さんのコメント...

自分を空っぽにして踊りに踊ってもらう、かぁ。
いいね。
安田邸や市田邸でぼんやりしてると、何かが自分の中で踊ってる気がするもんね。

そして、「シシリムカのほとりで」よかったね。
穂を刈り取りながら、唄いだして踊りだしちゃうとこも、気持ちよさそうだったな。